繁盛するパン屋は「おしゃれな内装」が要!デザインのポイントは?

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執筆者:古川原

繁盛するパン屋は「おしゃれな内装」が要!デザインのポイントは?

こんがりきつね色に焼けたパンが、ずらりと並ぶ様子は見るだけで心が弾みますよね。繁盛しているベーカリーはパンが美味しいのはもちろんですが、内装デザインがおしゃれであることも見逃せません。
なぜ人気ベーカリーの内装デザインはおしゃれなのか、理由とセンス良く見せるコツをご紹介します。パン屋の内装デザインを考えるヒントになれば幸いです。

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人気ベーカリーの内装デザインがおしゃれな理由

人気のパン屋さんが総じておしゃれな内装にしている理由を解説します。

1.パンが美味しそうに見えるから

商品であるパンが美味しそうに見えないと、売り上げが伸びません。おしゃれな内装はパンを美味しく見せる効果があり、お客様の購買意欲を高めてくれます。
まるで外国のマルシェのようなおしゃれな売り場に色々なデザインのパンが並んでいたら、選ぶのが楽しくなりますね。

2.SNS映えするから

近年、InstagramなどのSNSを上手に使って販促をするベーカリーが増えています。またお客様の間でも「#パン屋巡り」「#おしゃれパン屋」といったハッシュタグをつけて、自分が見つけたおすすめのパン屋さんを紹介しています。

ベーカリーのおしゃれな内装と美味しそうなパンの組み合わせは、SNSとの相性が抜群!
ただ単にお皿の上に置いただけのパンよりも、お店の内装やインテリアが背景に写り込んだ写真の方がパンを魅力的に見せることができます。

3.女性客から支持されやすいから

おしゃれなパン屋さんでパンを買っているお客様は女性客が多く、特に20~30代の若い女性が目立ちます。若い女性客は「パンが美味しいこと」と同じくらい「お店の雰囲気」を重視する傾向があるため、おしゃれなパン屋さんが人気です。
また、おしゃれなベーカリーは女性誌などでも取り上げられやすく、取り上げられればまたお客様が増えます。つまり、人気のパン屋さんとおしゃれな内装デザインは切っても切れない関係なのです。

販売方式に合せたレイアウト・内装デザインを考える

パン屋さんの販売スタイルは大きくわけて「セルフ式」と「対面式」の2種類があります。
どちらの販売方式を採用するかでレイアウトや内装デザインも変わってきますので、それぞれの特徴を比べてみました。

パンもインテリアのように見せるセルフ式

セルフ式とはトレイやカゴに入れられたパンを、お客様が自由に取ってレジに持っていくスタイルのこと。別名オープンディスプレイとも呼ばれています。
パンをインテリアの一部のように見せることができるので、おしゃれなパン屋さんはこちらの販売スタイルが主流です。
焼き立てのパンをすぐに提供でき、売り場面積も広く取れるためたくさんの種類を陳列することができる点がメリット。
また、お客様自身がパンを選んでレジまで持ってくることから、スタッフはパンを焼くことや陳列に集中することができ、レジの時間も短縮できます。

お客様とのコミュニケーションがとりやすい

デメリットはお客様のマナーなどにより衛生管理が難しい点と、商品を補充するためにスタッフが店内を移動する必要があるため、補充に時間がかかるという点です。
セルフ式を採用する場合は通路を広めに取り、お客様のカバンなどがパンとぶつかるのを防ぐようにレイアウトしましょう。

衛生的で商品の補充がスムーズな対面式

対面式とはショーケースに並んだパンをお客様が選び、店員が取るスタイルです。ショーケースが1つあれば営業できるため、小規模なお店にも採用しやすいのが特徴です。
従業員が店内を移動しなくても商品の補充がスムーズに行えることと、お客様が商品を触ることがないため衛生面の不安も少ない点がメリットです。
また、パンを詰めるときに店員からおすすめの商品を案内したりできることも対面式の魅力でしょう。

デメリットはショーケース内にパンを収める必要があるため数をあまり多くは置けないことと、レジで商品を選ぶので1人当たりの接客時間が長くなってしまう点です。
またショーケースの前にお客様が並ぶので、お客様同士、あるいはスタッフとお客様がぶつからないようにレイアウトを配慮する必要があります。

人気店に学ぶ!パン屋さんをおしゃれに見せるコツ

人気ベーカリーの内装デザインには、おしゃれに見せるための共通点があります。

1.ナチュラルな素材を使った内装デザイン

パンの持つ素朴な温かみとナチュラルな内装デザインの組み合わせは相性抜群で、店内をおしゃれな雰囲気に見せてくれます。木製の什器や無垢材のテーブル、フローリングの床など、木材を中心に内装をコーディネートしてみましょう。
その際パンもインテリアの一部と捉え、パンと内装の色味を揃えたり、高さのあるパンで立体感のある陳列を行うなど、パンと内装のバランスを考えたデザインにすることも大切です。

2.パンを美味しそうに見せる照明

パンを美味しそうに見せるためには、照明が大きなカギを握っています。
照明には色があり、昼白色・昼光色・電球色などに分類されています。パン屋さんに向いている照明の色は電球色と呼ばれる温かみのある色。パンを美味しそうに見せるだけでなく、落ち着いたリラックスできる空間を演出できます。
さらに、天井から吊り下げるペンダントライトなら、インテリアのアクセントにもなっておしゃれさが際立ちます。

ペンダントライトのイメージ

パンの色味をそのまま見せたいなら昼白色がおすすめです。太陽の光に一番近い色とされており、自然な色を表現できます。
昼白色は電球色と比べて身近で手軽な印象を与える色ですので、安くてカジュアルな雰囲気のお店にはピッタリでしょう。

照明がもたらす効果については下記の記事で詳しく解説しています。
店舗照明の基礎知識と照明の与える効果

3.イートインスペースや厨房にもこだわる

焼き立てのパンを店内で食べられるイートインスペース。イートインスペースを設ける場合は、販売スペースと空間を明確に分けることが大切です。食事をするスペースで商品を選ぶお客様がウロウロしていたら落ち着かないですよね。
腰壁などで仕切ったり、床材を別々にしたりして、お客様がスムーズに利用できる内装デザインに仕上げましょう。

また厨房機器は、可能なら店外から見える場所に設置するのがおすすめです。パンを焼いている姿をお客様に見てもらえますので、近くを通りかかった人が入店するきっかけにもなります。
売り場が木材中心の温かみのある内装であるのに対し、ステンレス製の厨房機器はスタイリッシュでプロフェッショナルな空気を醸し出すため、インテリアアイテムとしても優秀でしょう。

まとめ

パンのイメージ

おしゃれな内装デザインは商品であるパンをより一層美味しく見せる効果があり、またそのおしゃれな雰囲気でお客様を呼び込むことができます。
もちろん食品を取り扱うお店ですから、衛生面や機能性に気を配ることも重要です。
ご紹介したポイントを踏まえながら、素敵なベーカリーの内装デザインを考えてみてください。

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記事の監修・執筆者

  • 株式会社ライフワン 古川原

    保有資格:
    2級建築士
    第2種電気工事士
    一般建築物石綿含有建材調査者
    石綿作業主任者

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