店舗入り口のドア・扉デザインで差をつける。店舗の顔とも言えるファサードデザインのドアについて解説します。

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記事の監修・執筆者:古川原

店舗入り口のドア・扉デザインで差をつける。店舗の顔とも言えるファサードデザインのドアについて解説します。

店舗デザインの中で、ドア・扉は選定が必要なもののひとつ。室内にもありますが、今回はファサードデザインの方、入り口ドアについてまとめていきます。デザインを決める際に参考になる考え方や、見落としやすいポイントを解説します。
素材やタイプについての情報もピックアップしていきますので、「ドアについて考えたことがなかった」「ドアってそんなに大切?」という方も読んでみていただけると嬉しいです。

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入り口ドア・扉の基本

店舗全体にマッチした素材、デザインを選ぶ

店舗デザインの際に、ドア・扉から決定するということはほとんどないと思います。基本的には店舗全体の外観デザインが先になることが多いはずですから、ドア・扉は全体に合う素材を選定するのが基本となります。

入り口ドアの素材は、木製と金属製に大別されます。金属製のものはアルミやスチール、ステンレス、アイアンなどに分かれます。
素朴な雰囲気の店舗にしたいなら木製の明るい色合いのもの、インダストリアルで硬質な店舗デザインならアイアン素材で黒を活かすといったように、店舗全体のデザインと調和するよう選定していきましょう。

店舗の入り口ドアイメージ

機能性や利便性も考慮して決める

入り口ドアは開けたり閉めたりするもので、お客様がお通りになる場所です。そのためデザイン性だけでなく、機能的か、使い勝手は良いかという面も考慮に入れるとベターです。
ノブやレバーハンドルなどは、掴みやすいかどうかといった使い勝手も意識して選定すると良いでしょう。また、サビや潮風対策をする必要があるなら、防錆塗装を施したものなども視野に入れておくと後々困りません。

窓つきのデザインにするか否か

また、入り口ドアに窓を設けるかどうかも重要なポイントです。
個人的には、店舗の入り口にはガラス窓がついているタイプをおすすめします。外から中、中から外が見えるため、お客様同士がドアを開けた拍子にぶつかるといったアクシデントを防止できます。
また、入り口に窓があると、外を通るお客様から店内を見ていただけるのも良い点ですね。特に夕方以降、外が暗くなると店内が見やすくなりますから、通りがかりのお客様への訴求力に期待ができます。

入り口ドア・扉のタイプ色々

ではここで、ドア・扉のタイプをご紹介していきましょう。

ドアタイプのイメージ図

開き戸

ちょうつがいを起点として、扉が弧を描いて開閉するドアが開き戸です。前に押す、手前に引くという動きで開閉します。室内側へ開くタイプを内開き、室外側へ開くタイプを外開きといいます。
開き戸はさらに片開き戸、両開き戸に分かれます。開口部を大きく取れるタイプの両開き戸は、荷物や大型備品などの搬入出が必要な場合にも採用されます。

引き戸

溝やレールの上をスライドさせて戸を開閉するのが引き戸です。引き戸は開け閉めの際に前後のスペースを必要としないため、車椅子の方にとっても使いやすいタイプの扉です。
前後のスペースは不要ですが、扉を引き込むスペースや間口が十分に取れない場合は設置が難しいことがあります。

自動ドア

非接触で開けることができたり、お荷物の多いお客様にもスムーズに入店していただける自動ドア。基本的に、店舗の入り口に採用されるのは引き戸タイプの自動ドアです。

入り口ドア・扉の注意点

デザイン面だけではなく、店舗内外のレイアウトやお客様のニーズに対して適切なタイプかという観点も意識しましょう。見た目はおしゃれでも、店舗の入り口周辺や店内レイアウトによっては向かないドアの種類があります。

例えば、入ってすぐのエントランス部分にあまりスペースが取れない場合や、ベビーカーや車椅子での来店が予想される場合には、片開き・両開きタイプよりも引き戸が適切です。
ドア・扉の種類が合っていないとお客様が出入りされる際に負担をかけてしまいますので、事前に図面を見たりしながら選定したい部分です。

店舗入り口はSNSの投稿、雑誌などのメディアで露出することがある

InstagramやFacebook、Twitterなどで「○○に行ってきました」といった投稿で、店舗の外観や入り口付近が撮影されている写真・動画を見た覚えのある方は多いのではないでしょうか。
お店がテレビで取り上げられた際に店舗前の通りから店舗外観へとフォーカスする場面や、雑誌の特集で入り口付近が写った写真が掲載されているのも、見かけることがあります。

メディア掲載においては、客席がある飲食店や施術を受けるサロン、アパレル販売店など、店内でのサービス提供がメインになる店舗ではやはり店内が撮影されることが多いです。とはいえ、外観や入り口付近も「映える」「お客様にとって魅力的」と判断されれば撮影されることがありますので、店舗のコンセプトにマッチしたものを選びたいですね。入り口ドアに店舗ロゴをあしらったり、扉のすぐそばにスタンド看板のメニューを設置するのも関心をお持ちいただくための一手です。

顧客が滞在しやすい空間づくり

入り口ドアは、SNSなどで写真を見たお客様が店舗を目指しておいでになる場合、目印になることも多いものです。この点を意識しておくと、ワンランク上の店舗デザインへと近づくことができるでしょう。

まとめ

店舗の顔、ファサードデザインの中でもお客様の目に触れやすい入り口ドア・扉。選定のポイントやタイプ、注意点などについてまとめました。
ただ、店内や外観全体についてはイメージできても、具体的にどんなドアが良いかアイデアがわかない、分からないという方も多いかと思います。そんな時は、店舗コンセプトや全体のデザインについてデザイン設計事務所などに相談する中で、合わせて尋ねてみると良いでしょう。
素材やタイプを吟味して、店舗デザインにマッチしつつも使い勝手の良い入り口にしたいですね。

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記事の監修・執筆者

  • 株式会社ライフワン 古川原

    保有資格:
    2級建築士
    第2種電気工事士
    一般建築物石綿含有建材調査者
    石綿作業主任者

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