電灯と動力の違いとは?用語の意味と電気料金の違いを解説

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記事の監修・執筆者:古川原

電灯と動力の違いとは?用語の意味と電気料金の違いを解説

店舗や事業所の設計や運営中に「このエアコンは電灯で大丈夫」とか「このエアコンは動力の契約が必要」といったような会話を耳にした経験はありませんか?
あまり日常生活で使われる言葉ではないので、業者の方が話しているのを聞く機会の方が多いかと思います。
「言葉は聞いたことがあるけど内容はわからない」「電気の用語なのは分かるが、違いはわからない」といった方のために、店舗設計や工事における「電灯」と「動力」とは一体何なのか、それぞれの意味や特徴と電気料金の違いについて解説します。

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電灯と動力の違いとは?

「電灯」といえば電気式の照明を、「動力」といえば機械などを動かすエネルギーのことを思い浮かべるかもしれません。
店舗設計や工事において、「動力」と「電灯」とは「電力会社の契約プランの種類」のことを意味します。
この2つの違いは、電気のパワーの大きさです。

電灯とは?

電灯とは

「電灯」とは、主に一般家庭で照明類と小型機器などの機器を使うための「電力会社の契約プランの種類」を指します。
冷蔵庫、洗濯機、照明、電子レンジやご家庭用のエアコンなど、一般的なご家庭の電化製品や照明などで用いられるのが「電灯」です。 家電量販店などで販売されていて、一般家庭のコンセントで使える電気機器は大体「電灯」で使用可能な部類と言えるでしょう。

「電灯」は主に単相2線式か単相3線式での電気供給となります。
単相は、100V(ボルト)と200V(ボルト)が存在しており、電圧が低く安全なことから、それほどの高電圧が必要ではない家庭の電気供給に利用されています。

動力とは?

動力とは

「動力」とは、主に店舗や工場などにおいて、業務用の大型の動力機器を使うための「電力会社の契約プランの種類」を指します。
業務用エアコン、業務用冷蔵庫、製造用の機械、特殊な厨房機器、エレベーターなどで用いられるのが「動力」です。

「動力」は「三相」と呼ばれる方式での電気供給となります。
「三相」は200V(ボルト)のみで、単相と比べて少ない電流で同じ電力を得られるため単相より効率が良く、多くの電気を使う店舗・工場などの電気供給に利用されています。

新しく店舗や飲食店の出店・事務所の開業などを考えられている方は、「電灯」だけでなく「動力」が必要になることが多いので、ぜひ覚えておきましょう。

電気料金の違い

それでは「電灯」と「動力」では費用面でどのように違いが出るのでしょうか。

「電灯」では、基本料金は安く抑えられていますが、電気使用量が増えるほど料金が割高になります。
「動力」では、基本料金は高めに設定されていますが、電気使用量あたりの単価が安く抑えられています。

そのため、一般的に電気の使用量が多い場合は「動力」の方がランニングコストが安くなる可能性があります。
逆に、電気の使用量が多くない小規模の店舗や事務所であれば「電灯」の方が安くなる場合もあります。
動力でなければ動かない機械があるなら検討の余地がありませんが、「電灯」で使える機器だけで支障がなければその方が安い可能性もあります。 綿密な計算が必要になりますので、専門家と相談してコストの見直しを検討してみてください。

まとめ

今回は「電灯」と「動力」の違いについて紹介させていただきました。
これまで見知った言葉であっても、使う場所が変われば専門用語として異なる意味を持つ場合があります。
店舗開業・運営にあたって電気は必ず必要になるものです。出店や工事の打ち合わせにあたり、知っておいて損はない知識ですので、ぜひこの機会に覚えておいてください。

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記事の監修・執筆者

  • 株式会社ライフワン 古川原

    保有資格:
    2級建築士
    第2種電気工事士
    一般建築物石綿含有建材調査者
    石綿作業主任者

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