店舗改装を成功させるコツ。改装のタイミングや、改装時にやると良い施策とは?

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記事の監修・執筆者:古川原

店舗改装を成功させるコツ。改装のタイミングや、改装時にやると良い施策とは?

店舗改装(リフォーム、リノベーション)に悩まれるオーナー様は案外多いです。
店舗開業時に設計や工事に触れた経験があるので、なんとなく大丈夫だと思っていませんか?改装やリノベーションを行う際は、事前にいくつか改装時ならではの準備が必要です。

この記事では店舗改装のポイント、事前に準備しておきたいこと、改装時に併せて行いたい施策などをまとめています。改装の予定がある方はもちろん、開業したての方、これから開業する方にとっては店舗運営の参考にもなるかと思いますので、ぜひご一読いただければと思います。

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店舗改装が新規オープン時と違う点

開業時・新店舗オープン時と店舗改装の最大の違いは、運営期間に入っている状態で行うことです。ゼロから新たなお店を作るのとは異なり、店舗改装は現状を改善するためのものだと言えます。

店舗改装を成功させるため初めにすべきことは、運営している店舗の改善ポイントを挙げることです。店舗の現状分析が大切ということですね。
イメージしやすい店舗改装は、床や壁などの内装が劣化した、設備が古くなったので新たにしたいといったケース。お客様や店舗スタッフの動線が良くないので改善したいというご要望も多いです。
これに対し、さらに良くするための店舗改装もあります。「運営開始後に初めて分かったお客様のニーズに応えるため、新規設備を導入する」「想定よりも小さなお子様連れのお客様が多いため、キッズスペースを設けるためにリフォームする」というケースなどは、プラスをさらにプラスにする店舗改装だと言えるでしょう。

現状を分析する時は、お客様の目線・店舗スタッフの目線両方から改善点を挙げると、より実りのある改装になるでしょう。小さなことでもいいので、改装を考える際にはぜひチェックしてみてください。

店舗改装を考えるタイミングとは

使用している機器の老朽化、内装の劣化などは分かりやすい改装タイミングですが、実はこんなタイミングでの店舗改装依頼も多いです。
・提供サービスの内容や業態、ターゲットを変える時
・集客に行き詰まりを感じた時

店舗改装中イメージ

提供サービスの内容や業態、ターゲットを変える時

業態を変えるケースとして、イートイン中心の飲食店がテイクアウトやデリバリー中心に業態を変えるケースが分かりやすいです。この場合、使わなくなる客席をなくしてショーケースや保温庫・保冷庫を導入するといった改装が想定されます。
ターゲットを変えるケースとしては、カフェでお子様連れのお客様が多いため座敷席を設ける改装や、美容院でネイル施術を始めるため設備機器を導入するといったものが考えられます。
このように、提供サービスや業態、ターゲット層に変更がある場合は改装のタイミングと言えるでしょう。

集客に行き詰まりを感じた時

店舗改装の大きなメリットとして、集客力アップが挙げられます。
集客がなかなかうまくいかないという時改装を行うのは、店舗の内装デザインをリノベーションで一新することで、これまでリーチできなかった顧客層へのアプローチができるようになるためです。また、老朽化が進んだ店舗をリフォームすると清潔感の向上にもなり、こちらも集客力アップが見込めるでしょう。

改装は老朽化や故障だけが理由ではなく、集客を向上させるため戦略的に実施することもあるということを意識しておくといいですね。

店舗改装には3種類ある

店舗改装といっても実施する内容は様々ですが、おおまかに次の3つに分けることができます。
・設備の入れ替え、新しい設備の導入
・張り替え、塗り替え
・動線の見直し

設備の入れ替え、新しい設備の導入

古くなった設備を交換したり、業務効率を上げるなどの目的で新型の設備にする店舗改装がこちらに入ります。提供サービスの変更や追加に伴って、新しい設備を導入することもありますね。設備機器を交換することはお客様満足度の向上にもつながりますし、業種によっては先進的な設備自体が集客効果を持つ場合もあります。
昨今の事情としては、新型コロナウイルスの流行を背景とした換気設備の入れ替えや増設、トイレ設備の交換といったケースもありました。

張り替え、塗り替え

床を改装したイメージ

店舗改装で多いのが、床の張り替えや壁の塗り替えです。どちらも店内で大きな面積を占めるため、リフォーム内容によっては店舗イメージを大きく変えることができます。床に関しては、靴で行き来したり椅子を動かしたりするため、消耗度合いが激しいという面もありますね。
ちなみに、別のコラムで床材にフォーカスした記事もありますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

店舗にぴったりの床材は?床材の種類と業種別のおすすめを解説

動線の見直し

お客様の過ごしやすさ、店舗スタッフの業務効率化に大きく関わるのが動線の見直し。店内レイアウトの変更も動線見直しに入ると言えます。内装デザイン一新が主目的のリノベーションで、同時に動線を見直すケースもよくあります。
「店内飲食と物販を並行して行う店舗で、物販の列ができた際に店内飲食のお客様との距離が近すぎる」「ストックや備品を置く場所が当初の想定では足りず、お客様から見えやすい」といったケースは、動線の見直しとして分かりやすい例でしょう。

店舗改装前に決めること

店舗改装は「○○を改善したい」という目的があって行うものですが、店舗改装で失敗しないために、デザイン会社や施工業者への問い合わせ・見積もり前に、次の2つのことは決めておきましょう。
・店舗改装の予算
・店舗改装にあてる時期・期間

先程床の張り替えや壁の塗り替えは店舗改装で多く行われていることを書きましたが、床材や壁紙と一口に言っても、素材やデザインで値段はまったく違ってきます。こだわればこだわるほどコストは上がっていきますので、あらかじめ予算上限をしっかりと決めておくことが大切です。
加えて、予算をきっちり設定してから見積もりの問い合わせをすることで、デザイン設計事務所や施工業者側からも、予算内に収まるよう提案をしてもらえる可能性もあります。

また、繁忙期と重ならないよう、店舗改装時期をいつ頃にするか考えておく必要もあります。
内容により1日で終わるものから数ヶ月を要するものまで様々な店舗改装ですが、お店を閉める必要があることも多いため、時期の選定は大切です。

大きな改装を行ったらやっておきたいこと

店舗改装は、告知を行う絶好のチャンス。お客様へのPRを効果的に行って、改装を一段階上の成功へとつなげましょう。

内装デザインが大きく変わる、機器を新規導入して新たなサービスを提供するといった場合は、新規顧客の開拓チャンスでもあります。店舗改装が完了するタイミングに合わせて、InstagramなどのSNSで告知をしたり、ポスティングを行って集客することも検討すると良いでしょう。
リニューアルキャンペーンや店舗改装記念キャンペーンなど、改装と銘打ったイベントを企画するのもおすすめです。キャンペーンで来店してくださったお客様に対し、次回来店時に使えるクーポンをお渡しすることでリピーター獲得を狙う店舗も多いですね。
なお、DMやチラシは作成や印刷にかかる期間も考慮する必要がありますので、データの用意などは早めに進めておくことをおすすめします。

まとめ

店舗改装をさらに効果的なものにして、成功へとつなげるためのポイントをご紹介しました。
運営中の店舗をより良くする、店舗改装。現状をしっかりと分析し、設備改善、デザイン向上、動線見直しといった改装を適切に行うことで、今よりもさらに愛される店舗が実現できるでしょう。

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記事の監修・執筆者

  • 株式会社ライフワン 古川原

    保有資格:
    2級建築士
    第2種電気工事士
    一般建築物石綿含有建材調査者
    石綿作業主任者

    記事の監修・執筆者近影

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