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執筆者:古川原

近年、都市部を中心に「おしゃれ」を意識した学習塾が増えています。少子高齢化が進む日本では、学習内容や実績だけでなく、空間デザインや雰囲気も塾選びの重要な判断材料になりつつあります。
そこで本記事では、おしゃれな塾づくりのポイントを実際の事例を交えながらご紹介。塾に「おしゃれな内装」が求められる理由や、おしゃれな塾に共通する内装のポイントもまとめました。
これから学習塾を開業・リニューアルされる方は、ぜひ参考にしてください。
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変化する教育環境の中で、学習塾に求められる価値とは
学習塾とは、小・中・高校生を主な対象とする私設の教育施設です。進学塾や補習塾、総合塾に加え、近年では英語教育やプログラミング教育など、指導内容の多様化が進んでいます。
経済産業省がまとめた資料によると、学習塾を主に利用する6歳~18歳の人口は年々減少しており、少子化の影響が顕著になっています。また、学習塾指数(受講生徒数ベース)についても、2020年の新型コロナウイルス感染症拡大後に一度回復したものの、近年は再び下降傾向にあります。
こうした環境の変化を背景に、学習塾の倒産件数は増加傾向にあり、特に小規模な塾を中心に経営が厳しさを増しています。

出典:「学習塾指数と人口(6~18歳までの合計)の推移」(経済産業省)
一方で、生徒一人あたりの売上高は増加傾向にあります。これは、受講料の上昇に加え、個別指導や中学受験対策の需要拡大、オンライン授業などサービスの高度化・多様化が進んでいることが要因と考えられます。

出典:「学習塾売上高指数、受講生一人あたりの学習塾売上高指数の推移」(経済産業省)
このように、少子化によって生徒数の母数は減少しているものの、教育への投資意欲や受験ニーズが高い層は依然として存在しています。今後の学習塾経営においては、市場環境の変化を踏まえつつ、いかに付加価値の高いサービスを提供し、明確な特色やブランドを打ち出せるかがカギとなるでしょう。
塾に「おしゃれな内装」が求められる理由
競争が激化する中、学習塾に求められる役割も単に「勉強を教える場所」から「安心して通い続けられる学習空間」へと価値がシフトしてきています。その価値の一つに「おしゃれな内装」があります。
内装デザインをおしゃれにすることで、見学時の第一印象を良くしたり、「この塾なら子どもを安心して任せられそう」「通うのが楽しくなりそう」といった感情的な評価につなげることができます。WebやSNSなどでも訴求しやすいでしょう。
特に保護者は、指導内容や料金だけでなく、教室の雰囲気や居心地、安全性といった点も重視する傾向にあります。指導力が目に見えにくいサービスだからこそ、空間デザインで信頼を補完するのは効果的です。実際に競合が多いエリアでは、内装の印象が入塾の決め手になるケースも少なくありません。
また、生徒にとっても、明るく整理された空間や、適度に区切られた学習スペースは集中力を高め、塾への抵抗感を和らげる効果があります。結果として通塾の継続率が高まり、口コミや紹介につながることも期待できます。
おしゃれな塾の事例を紹介
当サイトに登録されている事例の中から、「おしゃれな塾」の事例をご紹介します。内装デザインや設計の参考に活用してください。
おしゃれな塾に共通する内装のポイントとは
おしゃれな塾に共通する内装のポイントとして、①色使い、②照明、③ゾーニング・レイアウトの工夫が挙げられます。
1. 色使いの工夫
学習塾の内装では、白や淡色をベースに色数を絞ることがポイントです。色を使いすぎないことで空間に統一感が生まれ、落ち着いて学習できる環境をつくることができます。
集中力を高める色としては「ブルー」が代表的で、メインカラーとして取り入れるのがおすすめです。アクセントカラーにはブルーの補色である「イエロー」や「オレンジ」をポイント使いすると、空間が引き締まり、おしゃれな印象になります。
配色のバランスは、ベースカラー70%:メインカラー25%:アクセントカラー5%を目安にすると、全体がまとまりやすくなります。
また、グリーンやブラウンにはリラックス効果があり、温かみや親しみやすさを演出したい場所に適しています。植物や木目素材として取り入れることで、学習塾特有の堅さを和らげることができます。
エリアごとに色使いを変えるのも、おしゃれな塾でよく見られるテクニックです。たとえば、
- 自習室:集中力を高める「白+グレー+木目」
- 個別ブース:安心感を演出する「淡色+やさしいアクセントカラー」
- 面談室:信頼感を与える「木目+落ち着いたカラー」
このように用途に合わせて配色を工夫することで、利用者が自然と気持ちを切り替えられる空間になります。
2. 照明の工夫
学習塾の照明は、集中力や居心地の良さを左右する重要なポイントです。
教室全体はムラのない明るさを確保しつつ、必要に応じてデスクライトなどを組み合わせ、手元までしっかりと照らすことが大切です。
色温度は「昼白色~昼光色」(5000K~6200K)が文字を読みやすく、学習スペースに適しています。一方、面談室や待合スペースでは温かみのある電球色を使用したり、間接照明を取り入れたりすることで、やわらかく落ち着いた印象を演出できます。
このように、学習スペースとそれ以外のエリアで照明を使い分けることで、おしゃれさと学習のしやすさを両立した空間づくりが可能になります。
3. ゾーニング・レイアウトの工夫
学習塾には、集中が求められる場所と、コミュニケーションやリラックスが必要な場所が混在します。そのため、空間ごとの役割を意識したゾーニングが重要になります。
集中力を高めたい授業スペースや自習室は、動線をシンプルに設計し、視線や音の影響を受けにくい配置にします。勉強中にほかの生徒や保護者が行き来すると落ち着かないため、入退室やトイレへのアクセスを整理し、ストレスを感じにくいレイアウトにすることが大切です。
一方、受付や待合スペースは、適度な開放感を持たせることでコミュニケーションが生まれやすくなります。面談室は外から丸見えにならない位置に配置し、安心して話せる距離感を意識したレイアウトが求められます。
最近のおしゃれな塾では、壁で完全に区切るのではなく、パーテーションや家具を使ってゆるやかに空間を分けるケースが増えています。視線や音をコントロールしつつ閉塞感を抑えることで、おしゃれさと居心地の良さを両立した学習空間を演出できます。
まとめ
少子化が進み、学習塾同士の競争が激化する今、おしゃれな内装デザインは単なる見た目の演出ではなく、塾の価値や姿勢を伝えるための戦略的な要素の一つと言えます。集中しやすく、かつ居心地の良い学習空間を整えることで、生徒や保護者から「選ばれる塾」へと近づくことができるでしょう。
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記事の監修・執筆者
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株式会社ライフワン 古川原
所有資格:2級建築士、第2種電気工事士、石綿作業主任者、一般建築物石綿含有建材調査者
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