商品ディスプレイの基本テクニック6選。購入意欲を高める陳列方法と効果

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記事の監修・執筆者:古川原

商品ディスプレイの基本的なテクニックとその効果について解説します。

店舗デザインにおいて大きなウェイトを占めるのが商品ディスプレイ。商品ディスプレイはお客様に商品の魅力を伝えたり、必要な物を見つかりやすくしたりするだけでなく、「また来たい」という再来店にもつなげる大切な役割を担っています。
商品ディスプレイの基本的なテクニックとその効果について解説します。

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商品ディスプレイの基本テクニック6選

商品ディスプレイは単なる展示や装飾ではなく、お客様の購入意欲を高めるための販促ツールです。なぜそのディスプレイを行うのか目的をはっきりと定め、それに沿って商品ディスプレイを考えることが大切です。

1.テーマを決める

まずは商品ディスプレイのテーマを設定します。テーマを設定することでコンセプトが伝わりやすくなり、売り場に統一感が生まれます
テーマは季節感を基本に、購入してほしいターゲットの属性や販促したい商品を絡めて考えるとまとまりやすいでしょう。

2.グルーピングする

グルーピングとは、同一商品や類似商品など、似かよった商品をある程度のまとまりにして陳列することです。同じような商品をひとつのグループにすることで、お客様は商品を見つけやすくなり、また比較検討もしやすくなります。
グループとグループの間を少し空けておくことで、さらに見やすく分かりやすい商品ディスプレイになります。

3.フェイシングする

フェイシングとは、陳列棚において商品のフェイス、つまりパッケージ正面を揃えて陳列すること。商品のフェイスにはその商品が伝えたいメッセージが目立つようにデザインされており、フェイスを揃えることでお客様にしっかりと見てもらうことができます。
またフェイス数が多いほど目立つので、基本的には売れ筋商品のフェイス数を多く取って商品ディスプレイを行います。

フェイシングする

4.メリハリをつける

スタイリッシュで落ち着いたムードを演出したい場合は、空間の余白を多く取って商品ディスプレイを行います。反対に、にぎやかで元気な売り場を演出したいときはたくさんの商品を陳列します。
このように、空間に対してメリハリのある商品ディスプレイを行うことで受ける印象は変わってきます。目立たせたい商品の周囲はあえて余白を設けたり、高さのある商品ディスプレイにしたりするなど、視線を集めるためにもメリハリを持たせることは重要です。

5.導線を意識する

お客様の導線を考え、それに合わせて商品ディスプレイを配置します。店内には商品の売れやすいスポットがあり、これらの場所に商品ディスプレイを配置すればお客様にしっかりと商品を見てもらうことや、滞在時間を伸ばす効果が得られます。
入り口付近は最初に目に止まりやすいため、インパクトのある商品ディスプレイを行うことでお客様の関心を引き、購入意欲につなげることができます。
レジ横は会計待ちの時に目に入るため、お菓子など低単価の商品を陳列すれば「ついで買い」を促せます。
店舗の一番奥の棚は「エンド」と呼ばれ、お客様の歩くスピードが落ちる場所です。ここに売りたい商品をディスプレイすれば、じっくり見てもらうことができるでしょう。

6.配色を考える

配色バランスの取れた売り場は居心地がよく、商品も選びやすい印象を与えます。反対に、色に対してあまり配慮のない売り場は雑然として落ち着かず、お客様に不安感を与えてしまうでしょう。
色は、赤・青・緑といった色味を表す「色相」と、明るさの度合いを表す「明度」、強さや鮮やかさを表す「彩度」の3つで構成されています。
色数の多い商品のディスプレイを考えるときは色相環(赤→橙→黄→黄緑→緑→青…というように色の変化を環状に並べたもの)に沿って陳列したり、棚の上の方には色の薄いもの、下に向かって色の濃いものを並べたりすることで、安定感のある商品ディスプレイになります。

配色を考える

まとめ

このように商品ディスプレイにはお客様の購入意欲を高めたり、滞在時間を伸ばしたりする効果があります。
おすすめ商品をお客様の目線や導線上に置く、グルーピングして商品を見つけやすくする、色を統一させて居心地の良い売り場を作るなど様々なテクニックがありますが、何より大切なのは清潔感です。きちんと整理され清掃の行き届いた売り場でないと、ディスプレイの良さは伝わりません。
什器にほこりが溜まってないか、ガラスケースに指紋がついていないかなど入念にチェックした上で、お買物が楽しくなるような商品ディスプレイを行いましょう。

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記事の監修・執筆者

  • 株式会社ライフワン 古川原

    保有資格:
    2級建築士
    第2種電気工事士
    一般建築物石綿含有建材調査者
    石綿作業主任者

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