学習塾・教室の内装工事の費用相場【2025年最新版】

学習塾・教室の内装工事の費用相場

学習塾や教室の新規開校を検討されている方にとって、初期費用の大半を占める内装工事の費用は、誰もが頭を悩ませるポイントではないでしょうか。
また、学習塾は一斉指導型、個別指導型、チューター型、映像授業型など、教室は英会話教室やパソコン教室など、種類やコンセプトによって必要な設備やレイアウト、そして内装費用は大きく異なります。

本記事では、そんな複雑な学習塾・教室の内装工事にかかる費用相場を、坪単価の具体的な目安とともに詳しく解説します。
これから開業準備を進める方はぜひご覧になってください。

学習塾・教室の種類や特徴とは?

学習塾や教室を開業する際には、まず塾・教室の種類を理解することが重要です。
塾の形式によって必要な設備や内装デザインが大きく異なるため、内装費用や店舗デザインの計画にも影響します。
以下に、代表的な学習塾と教室の形式をまとめました。

1.一斉指導型の特長・事例

一斉指導型は、講師が一堂に集まった複数の生徒に同時に授業を行う形式です。
進学塾や大規模な予備校に多く見られます。
大人数を収容できる広い教室空間や、視認性の高い黒板・ホワイトボードなどが必須となり、生徒の座席配置も重要です。
内装デザインでは、集中力を高める落ち着いた色合いの壁材や照明計画、開放感のあるレイアウトが求められます。

費用の相場は坪あたり約20万~40万円ほどです。

2.個別指導型の特長・事例

講師1名が生徒1~3名程度に対し、ブース内でマンツーマンに近い形で指導を行うスタイルです。
集中力を高めつつ、圧迫感を与えない半個室の個別ブースの設計が必須とされ、ブースや仕切りを設けた机の配置がポイントになります。

費用の相場は坪あたり約20万~40万円ほどですが、個別ブースを多く設置する場合は内装費用はやや高めになる傾向があります。

3.チューター型の特長・事例

生徒が自立して学習を進める自習スペースを主軸とし、チューター(講師)が質問対応や進捗管理を行う形態です。
生徒が長時間自習できるよう、図書館やカフェのような落ち着いたデザインが採用されます。
面談スペースや相談ブースの設置が必要で、コミュニケーションを促す柔らかい色調や移動しやすい通路の確保がポイントです。

開業時の内装費用はブース数や家具の選定によって変動しますが、坪あたり約20万~40万円ほどになります。

4.映像配信型の特長・事例

映像配信型は、オンライン教材や授業の映像を活用する形式です。
内装のデザインとしては、映像視聴に最適化されたデスク型ブースを多数設置したシンプルなものになります。

内装費用において、個別指導型と同様にブースの造作・設置工事費が発生します。
さらに、各ブースへの映像・電源配線工事が複雑になるため、内装工事の電気・通信関連の費用が膨らみやすい傾向にあり、坪あたり約30万~50万円ほどになります。

5.英会話教室の特長・事例

英会話教室は「会話」を中心としたレッスン形式で、マンツーマン・少人数制・グループレッスンなど、教室ごとにレッスンスタイルが異なります。
そのため、発話しやすい空気感づくりと、外部への音漏れを防ぐ防音性が重要です。
内装デザイン面では、外国のカフェのような開放的・明るい雰囲気にする教室もあれば、生徒の集中を第一に考えた落ち着いたトーンで統一するケースもあります。

また、異文化を感じさせるデザインを取り入れる場合、特殊な建材や照明設備を導入することで一般的な学習塾よりも内装費用相場は高くなる傾向があり、費用相場は坪あたり約30万~50万円ほどになります。

6.パソコン教室の特長・事例

パソコン教室は、パソコン操作の習得を目的とした教室、高齢者向け・ビジネススキル向け・プログラミング教育向けなど、対象により求められる設備やデザインが変わります。
どのタイプにも共通しているのは、快適に長時間座って学べる環境づくりと、安定したIT設備が重要ということです。
パソコン教室は視界の確保と手元の明るさが重要で、モニターに反射しない照明計画やブルーライトを意識した光量設定など、目への負担を減らす店舗デザインが求められます。
壁面は明るい色で統一されることが多く、視認性を邪魔しないシンプルなデザインが適しています。

映像配信型の学習塾と同じく、映像・電源配線工事の影響で内装工事の電気・通信関連の費用が膨らみやすくなり、内装費用相場は坪あたり約30万~50万円ほどになります。

物件タイプ別:学習塾・教室の内装費用の違い

内装費用は物件タイプによって大きく変わります。
学習塾・教室の開業において、物件が居抜きかスケルトンかを判断することが重要です。

居抜き物件の解説・事例

居抜き物件は、前テナントの内装や設備をそのまま利用できるため、内装工事費用を抑えやすいです。
既存の机や床、壁材を活用し、必要に応じて部分的な改装を行うだけで学習塾・教室として運営可能です。
短期間で開業できる点も大きなメリットになります。

例えば前テナントが学習塾や予備校、またはオフィスだった場合はパーティションや個別ブース、照明設備などがそのまま利用できる可能性が高く、内装工事の範囲を最小限に抑えられます。
しかし、既存の内装が一斉指導型で自塾が個別指導型などの指導形態に合わない場合は、撤去費用やレイアウト変更の工事が必要です。

パソコン教室 福島市

福島県 / 居抜き物件の解説・事例の事例

地域 福島県
設計・施工範囲 内装デザイン設計 / その他
施工前の物件状態 居抜き
設計・会社 ututu design(ウツツデザイン)

スケルトン物件の解説・事例

スケルトン物件は、建物の骨組みだけの状態で引き渡される物件です。
壁・床・天井の仕上げや配管・電気工事をゼロから行う必要があるため、内装費用は居抜き物件より高くなる傾向があります。

一方で、スケルトン物件は理想的な店舗デザインを反映しやすく、教室ごとに必要な機能を一から設計できるため、学習塾にとっては「授業形式に合った空間を完全にカスタマイズできる」という大きなメリットがあります。

個別指導塾ラシク

大阪府 / 18坪(59㎡)のスケルトン物件の解説・事例の事例

地域 大阪府
設計・施工範囲 内装デザイン設計
施工前の物件状態 スケルトン
建物面積 18坪(59㎡)
設計・会社 株式会社タングラム

明利学舎 西葛西本校

東京都 / 50坪(165㎡)のスケルトン物件の解説・事例の事例

地域 東京都
設計・施工範囲 内装デザイン設計
施工前の物件状態 スケルトン
建物面積 50坪(165㎡)
設計・会社 株式会社タングラム

学習塾・教室の内装工事の費用相場は?

学習塾・教室の内装費用は、物件の状態や坪数、内装グレードによって変動します。
2025年時点の費用相場の目安を紹介します。

学習塾・教室の内装工事費用の坪単価

居抜き物件の解説・事例 25万~45万円程
スケルトン物件の解説・事例 50万~90万円程

地域別の学習塾・教室の内装費用相場

都市部では施工費や物件費が高めで、内装費用相場もやや高額になります。
次は、地域別の学習塾・教室の内装費用相場についてまとめました。

関東の学習塾・教室の内装工事の費用相場

居抜き スケルトン
10坪 240万円 ~ 393万円 481万円 ~ 786万円
20坪 375万円 ~ 670万円 730万円 ~ 1,340万円
30坪 471万円 ~ 866万円 943万円 ~ 1,731万円

関西の学習塾・教室の内装工事の費用相場

居抜き スケルトン
10坪 218万円 ~ 355万円 435万円 ~ 711万円
20坪 339万円 ~ 606万円 679万円 ~ 1,213万円
30坪 427万円 ~ 783万円 853万円 ~ 1,567万円

上記の表に記載されている金額には、デザイン設計・施工の両方が含まれています。
デザイン設計のみ、または施工のみの費用相場が知りたい方は、当サイトの「内装費用シミュレーション(無料)」でご確認ください。

簡単に学習塾・教室の内装費用相場をチェック!「内装費用シミュレーション」

「内装費用シミュレーション」は、店舗の坪数や地域・業種を入力するだけで、内装費用相場を簡単に確認できる、店舗設計施工.comの無料ツールです。
予算オーバーが不安な方、手っ取り早く学習塾・教室の内装費用相場が知りたい方はぜひご利用ください。

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内装費用を安く抑えるための具体的な方法

内装費用を抑えながら満足できる教室を作るには、計画と工夫が必要です。
いくつかの方法をご紹介します。

1.居抜き物件を活用する

物件選びの際には、スケルトン物件よりも居抜き物件を優先しましょう。
居抜き物件を選ぶことで既存設備を活用でき、工事範囲を最小限に抑えられることで内装工事費を大幅に削減できます。
その反面、居抜き物件では自由にレイアウトを変えにくく、理想の店舗デザインを完全に再現できないこともあります。

2.内装のグレードを見直す

床や壁、照明や家具のグレードを必要以上に高く設定すると費用が膨らみます。
必要最低限の機能や店舗デザインを意識し、コストパフォーマンスの高い素材を選ぶことをおすすめします。
例えば、生徒の目や手に触れる受付や教室の入り口は高品質な材料を使用し、それ以外の廊下や事務スペースなどは普及品のビニールクロスやタイルカーペットを採用して「場所によるメリハリ」をつけることも手段の一つです。

3.相見積もりをする

複数の内装業者から見積もりを取得し、施工内容や材料・工期を比較することで、費用の適正値を把握できます。
また、費用だけで判断せず、過去の施工実績や口コミも参考にすると失敗を防げます。

4.パーティションを工夫する

個別指導型や映像配信型の学習塾では、仕切りが必要となります。
本格的な壁や固定間仕切りを設置すると工事費が高額になりがちですが、ローパーテーションや簡易的な可動式パーティションを活用することによって節約に繋がります。
また、教室の利用状況や生徒数に応じて自由にレイアウトを変更できるため、運用しながら最適な店舗デザインを実現できることも大きなメリットです。

【まとめ】学習塾・教室の内装工事を後悔なく進めるコツ

学習塾・教室の内装工事では、塾の種類・物件タイプ・地域・坪数・設備グレードなど、多くの要素が費用に影響します。
事前に塾の形式を決め、物件や内装の特徴を把握し、複数業者から見積もりを取得することで、後悔のない工事計画を立てることが可能です。

また、店舗設計施工.comでは無料相談フォームに記入するだけで、複数の見積もりを取得できます。
複数の会社を比較することで最適な施工会社を選べて、開業準備の時間やコストも抑えられます。
学習塾・教室の開業を考えている方はぜひ一度ご利用ください。

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