
寿司屋を開業する際には、料理のクオリティーはもちろん、顧客にとって満足度の高い内装も大切な要素です。
和の趣を活かしながら、清潔で落ち着いた空間をつくり、職人の技が際立つデザインなどが必要とされます。
この記事では、寿司屋の内装における坪単価の目安、費用相場、費用を抑える工夫など、寿司屋の内装費用について解説します。
寿司屋の内装費用に影響する要素とは
寿司屋の内装は、単なる見た目だけでなく、職人の所作や鮨そのものの魅力を引き立てることが必要となることがあります。
そうした空間づくりにはある程度の投資が必要となりますが、実際にかかる費用は店舗の広さや立地、デザインのこだわり度合い、すし屋の種類などによって大きく変動します。
1.店舗の広さ
寿司屋の内装費用を考えるうえで、最初に注視すべきは「店舗の広さ」です。
店舗の面積が大きくなるほど設計や施工にかかる工数が増えるだけでなく、壁面・床材・照明などの使用量も比例して多くなり、費用が膨らむ要因となります。
2.店舗の立地
店舗の立地条件も、内装費用に少なからず影響を与える要素です。
例えば繁華街では、人件費や搬入費用が割高になることがあります。
特に都心部では工事スタッフの移動に時間がかかりやすく、その分作業コストが上がります。
3.内装のグレード
使用する内装素材や仕上げの質によっても、費用に大きな差が出ます。
例えば、壁やカウンターに天然木や和紙などの高級素材を使えば、落ち着いた雰囲気を演出できますが、その分コストも上昇します。
4.寿司屋の種類・コンセプト
寿司屋と一口にいっても、そのスタイルや業態によって、内装の方向性や必要な設備は大きく異なります。
例えば、洗練された空間で提供する高級店、店主の個性が光るこだわりのお店、あるいはテイクアウトにも力を入れたカジュアルな店舗など、そのコンセプトや提供形態は多岐にわたります。
ここでは代表的な寿司屋の種類を見ていきましょう。
高級鮨屋
高級鮨店の内装は、洗練されたデザインと上質な素材が融合した空間が特徴です。
木材や天然石、和紙など、和の伝統を感じさせる素材を取り入れた和モダンな内装が多く見られます。
非日常を感じさせるゆったりとしたレイアウトと柔らかな照明が、高級感のある落ち着いた雰囲気を演出します。
こうしたこだわりから、内装費用は比較的高めになる傾向にあります。
立ち食い寿司
コンパクトなスペースで回転率を重視する設計が主流となっているすし屋です。
カウンター中心のレイアウトで、立ったまま食事がしやすい高さに設計されています。
余計な装飾を省き、機能性を重視したシンプルで洗練された内装が多く採用されています。
こうしたコンパクトで効率的な内装は費用を抑えやすい反面、使う素材の耐久性や衛生面を考慮する必要があり、そこに費用がかかる場合もあります。
回転寿司
カウンターの周囲や店内中央に回転するベルトコンベアが設置されているのが特徴の回転寿司店。
回転レーンや自動注文システムなどの設備投資が必要なため、内装費用の中でも設備関連のコストが大きく占めます。
店舗の広さもある程度必要で、テーブル席やカウンター席の両方を設置するケースが多いです。
内装自体は比較的シンプルに抑えられることが多いですが、清掃のしやすさや耐久性の高い素材の使用は重要です。
回転寿司特有の機械設備を組み込むための配線や配管工事も費用に影響し、やや高めになります。
老舗の鮨屋
歴史ある老舗鮨屋は、伝統的な和風の意匠を重視した内装が特徴です。
年月を経て味わい深くなった木材や格子戸、和紙障子など、古き良き日本の趣を感じさせる素材が多用されます。
改装を重ねている場合も多く、新築よりは費用が抑えられるケースもありますが、修復や維持管理に手間とコストがかかることがあります。
居抜き物件とスケルトン物件、内装費用はどちらが安い?
物件の選択は費用に大きな影響を与えます。
居抜き物件とスケルトン物件、それぞれにあるメリットとデメリットを比較して、理想の寿司屋の店舗を作りましょう。
居抜き物件
前の店舗の内装や機器がそのまま残されている物件を「居抜き物件」といいます。
既存の設備をそのまま使うと内装の自由度が限られ、自分の思い描く理想の寿司屋とイメージがかけ離れてしまうこともあります。
しかし、高級路線の寿司屋などの店舗を作る場合は、居抜き物件だと開業時に必要なカウンターや厨房設備が再利用できるので工事費を削減できます。
東京都 / 寿司屋 / 新装開店 / 居抜き物件の事例
| 地域 | 東京都 |
|---|---|
| 依頼種別 | 新装開店 |
| 設計・施工範囲 | 内装デザイン設計 / 内装施工 |
| 施工前の物件状態 | 居抜き |
| 設計・会社 | 合同会社キャンプランニング |
東京都 / 寿司屋 / 新装開店 / 居抜き物件の事例
| 地域 | 東京都 |
|---|---|
| 依頼種別 | 新装開店 |
| 設計・施工範囲 | 内装デザイン設計 / 内装施工 |
| 施工前の物件状態 | 居抜き |
| 設計・会社 | 合同会社キャンプランニング |
スケルトン物件
「スケルトン物件」は、内装がすべて取り払われた状態の店舗です。
寿司屋の空間をゼロから設計できて独自の店舗デザインにできる点が魅力で、こだわりを追求した寿司屋を開業したい個人事業主の方にはおすすめです。
その反面、全ての工事が必要になるためコストがかかります。
例えば、寿司屋にカウンターや床材に自然素材を使用する場合は素材費や施工費が上がりやすいため、予算配分には注意が必要です。
東京都 / 寿司屋 / スケルトン物件の事例
| 地域 | 東京都 |
|---|---|
| 設計・施工範囲 | 内装デザイン設計 / 内装施工 |
| 施工前の物件状態 | スケルトン |
| 建物面積 | 42坪(138㎡) |
| 設計・会社 | 株式会社松下トータルプラン |
東京都 / 寿司屋 / スケルトン物件の事例
| 地域 | 東京都 |
|---|---|
| 設計・施工範囲 | 内装デザイン設計 / 内装施工 / その他 |
| 施工前の物件状態 | スケルトン |
| 設計・会社 | StudioZorig |
寿司屋の内装工事はいくら?費用相場を解説
寿司屋の開業の前に、まず店舗の広さに応じた費用相場を確認しておくことが大切です。
坪単価の目安をもとにして必要なおおよその予算を把握し、寿司屋の工事全体の見通しが立てやすくしましょう。
寿司屋の内装工事費用と坪単価の目安
寿司屋の内装工事の費用相場として、寿司屋の居抜き物件は約52万~91万円、スケルトン物件では103万~183万円ほどが目安です。
コスト重視なら居抜き物件の活用が有利ですが、独自のデザインを店舗に施したい場合はスケルトン物件がおすすめです。
| 居抜き物件 | 55万~95万円程 |
|---|---|
| スケルトン物件 | 105万~185万円程 |
寿司屋の費用相場を地域別に比較
関東と関西では、寿司屋の内装工事の坪単価に違いがあります。
地域ごとの費用相場をまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。
関東の寿司屋の費用相場
| 居抜き | スケルトン | |
|---|---|---|
| 10坪 | 約 490万円 ~ 800万円 | 約 980万円 ~ 1600万円 |
| 20坪 | 約 764万円 ~ 1365万円 | 約 1528万円 ~ 2730万円 |
| 30坪 | 約 960万円 ~ 1763万円 | 約 1920万円 ~ 3527万円 |
関西の寿司屋の費用相場
| 居抜き | スケルトン | |
|---|---|---|
| 10坪 | 約 443万円 ~ 724万円 | 約 887万円 ~ 1448万円 |
| 20坪 | 約 692万円 ~ 1235万円 | 約 1383万円 ~ 2471万円 |
| 30坪 | 約 869万円 ~ 1596万円 | 約 1738万円 ~ 3192万円 |
上記の表に記載されている金額には、デザイン設計・施工の両方が含まれています。
デザイン設計のみ、または施工のみの費用相場が知りたい方は、当サイトの「内装費用シミュレーション(無料)」でご確認ください。
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寿司屋の内装費用を節約するための4つの方法
寿司屋の雰囲気を大切にしながらも、必要なコストはなるべく抑えたいものですね。
次は、費用を効率よく節約するための4つの方法をご紹介します。
1.居抜き物件を利用する
居抜き物件は、以前の店舗の構造や設備を活かせるため、初期費用を抑えた開業を目指す方におすすめです。
寿司屋に必要なカウンターや厨房の設備が残っていれば、工事にかかる手間も減って予算にも余裕が生まれます。
また、裏通りや路地裏にある居抜き物件は、静かで落ち着いた空間を演出できるため、ゆったりと過ごせる隠れ家のような店舗を目指す方には理想的な環境と言えるでしょう。
2.高級な素材にはこだわらない
落ち着いた雰囲気が求められる鮨屋では素材選びにこだわりたくなりますが、すべてを天然素材にすると費用がかさみます。
カウンターや正面壁など目につく部分にだけ本物の木材を使い、他の箇所には人工素材を組み合わせることで、上質な空間とコストダウンを両立できます。
また、床材の選定でも、天然木の代替としてフローリングを使えば、コストをより抑えた店舗デザインになります。
3.中古品やリース品を使う
費用を抑えたい場合は、中古製品などの導入を視野に入れてみましょう。
寿司屋に必要なネタケースや調理器具などは新品だと費用がかさみますが、良好な中古品なら初期費用を抑えられます。
高級寿司屋や個人事業主の寿司屋でも、中古品の活用によって内装費を抑えつつ他の設備や素材にコストをかけることが可能です。
ただし、購入前には品質や機能のチェックを欠かさず、信頼できる販売業者から購入しましょう。
4.複数の業者から見積もりを取る
内装工事の費用やプランは、施工会社ごとに異なります。
複数社から見積もりを取得して、工事内容や価格・サービスの違いをしっかりと比較検討することで、最適な業者を見つけることが可能です。
【まとめ】満足度の高い寿司屋の店舗を作るためには
満足度の高い寿司屋の店舗づくりを目指すなら、複数の業者から見積もりを取得し、それぞれの提案内容や費用を比較検討しましょう。
費用対効果に優れたプランを選び、満足度の高い店舗作りへと繋げることができます。
慎重に業者選びを行い、理想に近い店舗を実現しましょう。
また、「寿司屋の店を作りたいけど、どの業者に頼めばいいかわからない」「業者探しにたくさん時間をかけられない」「信頼できる施工会社を見つけたい」という寿司屋のオーナー様は、ぜひ店舗設計施工.comのサービスをご活用ください。
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