ペットサロン・トリミングサロンの内装工事の費用相場【2025年最新版】

ペットサロン・トリミングサロンの内装工事の費用相場

ペット関連ビジネスの中でも特に需要が高まっているペットサロンやトリミングサロン。
愛するペットを預ける場所として、飼い主にとっても安心できる空間づくりは非常に重要です。
しかし、開業にあたって多くの方が頭を悩ませるのが、初期投資の大部分を占める内装工事の費用です。

この記事ではペットサロン・トリミングサロンの開業を目指す方へ向けて、最新の内装費用相場から、理想の店舗デザインを実現するためのポイントを実際の事例も交えて解説します。

ペットサロンとトリミングサロンの違いとは?

「ペットサロン」と「トリミングサロン」は、どちらも動物の毛を整える場所ですが、実は提供しているサービスの範囲と目的に大きな違いがあります。
下記の表にそれぞれの違いをまとめました。

項目 トリミングサロン ペットサロン
提供サービスの中心 グルーミング(美容・衛生) 総合的なペットのケア
カット技術の専門性 高い傾向にある(技術特化型) 幅広いサービスの一つとして提供
付帯サービス ほとんど無し、または限定的 ホテル、ドッグラン、物販など充実
利用目的 定期的な美容ケア、健康チェック お出かけ時や忙しい時のサポート

トリミングサロンは「専門的な美容と衛生管理に特化している場所」で、ペットサロンは「トリミングサービスを主軸とした、総合的なペットケアを提供する複合施設」です。

ペットサロン・トリミングサロンの内装設計で意識すべきポイント

ペットサロン・トリミングサロンの店舗デザインは、単におしゃれであるだけでなく「機能性」「安全性」「衛生管理」が非常に重要です。
次は、実際の事例を交えて店舗デザインで意識するべき点について解説します。

1.動物とスタッフの安全性を最優先に

動物が滑って怪我をしないよう、安全対策は不可欠です。
床材は滑りにくいものを採用し、角が少ないデザインや安全柵の設置を検討することで、スタッフと動物の両方が安心して作業できる空間になります。

2.清潔さを保ちやすい素材と設計

ペットサロンやトリミングサロンでは抜け毛や水の飛び散りなどが発生するため、清潔さの維持が重要です。
床材や壁材は清掃が容易で、耐水性・耐薬品性の高い素材を選ぶことが重要です。
さらに、シャンプー台や排水設備の配置を工夫することで、作業効率と衛生環境を両立できます。
内装費用の一部は素材選定に左右されるため、清掃性と費用のバランスを見極めることがポイントです。

3.スムーズな動線で作業効率アップ

スタッフの作業効率を上げるには、トリミング台・洗い場・乾燥エリア・待合スペースの配置を業務フローに合わせて設計することが重要です。 動線が交差したり、無駄に距離が長くなると作業時間が増えてストレスも高まります。

効率的な店舗デザインは、スタッフの疲労軽減とサービスの提供時間の短縮に繋がるので動線についても留意してください。

4.飼い主が安心できる空間づくり

飼い主の多くが気になるのは、トリミング中のペットの様子です。
例えばガラス張りの施術室や、開放感のある待合スペースを設けるデザインなら、透明性を高め、飼い主の安心感に繋がります。
清潔感・安全性・快適さを兼ね備えた店舗デザインが、リピーター獲得の鍵となります。

内装工事費用別で見るペットサロンやトリミングサロンの事例

当サイトに掲載された、ペットサロン・トリミングサロンの内装工事費用についてご紹介します。
参考としてご活用ください。

【事例で見る】ペットサロン・トリミングサロンの内装工事費用

LuLu Dog 鷺沼店

神奈川県 / ペットサロン / スケルトン / 1000万円以内の事例

地域 神奈川県
設計・施工範囲 建築デザイン設計 / 建築施工 / 内装デザイン設計 / 内装施工 / その他
依頼種別 新装開店
施工前の物件状態 スケルトン
建物面積 17坪(56㎡)
設計・施工費(税込) 900万円
設計・会社 ADACHI・PRO-USE(足達工務店 店舗事業部)

LuLu Dog 青葉台店

神奈川県 / ペットサロン / スケルトン / 1000万円以内の事例

地域 神奈川県
設計・施工範囲 建築デザイン設計 / 内装デザイン設計 / 内装施工 / その他
依頼種別 新装開店
施工前の物件状態 スケルトン
建物面積 15坪(49㎡)
設計・施工費(税込) 900万円
設計・会社 ADACHI・PRO-USE(足達工務店 店舗事業部)

Dog Glow

大阪府 / ペットサロン / 100万円以内の事例

地域 大阪府
設計・施工範囲 内装デザイン設計 / その他
依頼種別 改装(リニューアル)
建物面積 15坪(49㎡)
設計・施工費(税込) 75万円
設計・会社 株式会社OVALL

ペットサロン・トリミングサロンの内装工事の費用相場

ペットサロンやトリミングサロンの内装費用は、物件の条件や坪数、選ぶ内装のランクによって変わります。
2025年時点の内装費用相場をチェックしてみましょう。

ペットサロン・トリミングサロンの内装工事費用の坪単価は?

ペットサロン・トリミングサロンの内装工事の費用相場は、物件の状態によって大きく変わります。
既存設備を活かす居抜き物件では内装費用を抑えやすく、坪単価35万円〜60万円程度が目安です。
一方、すべてを新規で設計・施工するスケルトン物件ではインフラ整備から始まるため、自由にデザイン出来ますが坪単価70万円〜120万円程度と高くなります。

居抜き物件の事例 35万~60万円程
スケルトン物件の事例 70万~120万円程

地域別のペットサロン・トリミングサロン内装費用相場を紹介

次は、地域別のペットサロン・トリミングサロンの内装費用相場についてまとめました。
内装費用は地域差が大きいため、事前に相場をチェックして計画に活かしましょう。

関東のペットサロン・トリミングサロンの内装工事の費用相場

居抜き スケルトン
10坪 326万円 ~ 532万円 652万円 ~ 1,064万円
20坪 508万円 ~ 908万円 1,016万円 ~ 1,816万円
30坪 639万円 ~ 1,173万円 1,277万円 ~ 2,346万円

関西のペットサロン・トリミングサロンの内装工事の費用相場

居抜き スケルトン
10坪 295万円 ~ 482万円 590万円 ~ 963万円
20坪 460万円 ~ 822万円 920万円 ~ 1,643万円
30坪 578万円 ~ 1,061万円 1,156万円 ~ 2,123万円

上記の表に記載されている金額には、デザイン設計・施工の両方が含まれています。
デザイン設計のみ、または施工のみの費用相場が知りたい方は、当サイトの「内装費用シミュレーション(無料)」でご確認ください。

ペットサロン・トリミングサロンの内装費用相場をカンタン把握!「内装費用シミュレーション」

「内装費用シミュレーション」は無料で使える店舗設計施工.comのツールです。
店舗の坪数や地域・業種を入力するだけで、手軽に内装費用相場を確認できます。
事前に費用の目安を知ることで、設備選びや内装デザインの調整も計画的に進められるのでおすすめです。

内装費用シミュレーター

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30秒でパッと概算費用がわかる!

内装費用に関わるペットサロン・トリミングサロンの必要な設備と大切なこと

成功する開業のためには、内装費用の大部分を占める設備投資について知ることが重要です。

1.重要設備:シャンプー&ドライヤースペース

ペットサロンやトリミングサロンの核となるのが、シャワー設備です。
シャンプー台や給湯設備、排水システムは内装費用の中でも大きな割合を占めるため、導入の際には慎重な検討が必要です。
施術のスムーズさと安全性を両立させるため、設置前には配置や配管ルートをしっかり計画することが重要です。

シャンプーされている犬

2.快適な作業を支える:トリミング作業台

トリミング作業台に高さ調整機能付きの電動台を導入することで、スタッフの身体的負担を大幅に軽減できます。
長時間の施術でも疲れにくくなり、作業効率の向上にもつながります。
また、作業台の配置や必要な台数は内装工事の設計段階で決めておくことで、後から追加費用が発生するリスクを減らすことができます。

3.衛生管理の要:床と壁の選定

水や毛が飛び散るペットサロン・トリミングサロンの環境では、耐水性や防汚性、清掃のしやすさに優れた床材や壁材を選ぶことが欠かせません。
初期費用は素材によって異なりますが、日々の掃除や衛生管理の手間を大幅に削減できるため、長期的に見ればコストパフォーマンスが高くなる選択です。

4.衛生管理と近隣配慮:匂い・騒音対策について

ペットサロンの内装工事で最も費用がかかるのは、衛生管理と近隣への配慮のためのインフラ整備です。
水洗いを多用するため、排水管の詰まりを防ぐグリストラップ(油脂分離槽)の設置が多くの自治体で義務化されており、これに合わせた複雑な配管工事費用が発生します。

また、動物の体臭や鳴き声は、「動物の愛護及び管理に関する法律」に基づき、快適で安全な環境を保つ上で大きな課題です。
そのため、匂いをしっかり排出できる強力な換気設備を導入し、排気ルートも近隣に影響が出ないように設計する必要があります。
さらに、犬の鳴き声やドライヤーの騒音は、騒音規制条例に抵触する恐れがあるため、壁や天井への吸音・遮音材の組み込みや、窓の二重サッシ化といった予防的な防音工事が必要です。

参考:動物の愛護及び管理に関する法律 第四節 周辺の生活環境の保全等に係る措置 第二十五条

【まとめ】開業前に押さえておきたい!ペットサロン・トリミングサロンの内装費用の基礎知識

トリミングされている犬

ペットサロン・トリミングサロンの開業を成功させるためには、お客様とペットに安全で快適な空間を提供できる内装工事が不可欠です。
この内装工事は、単なる見た目の店舗デザインだけでなく、動物特有の衛生・安全・環境への配慮が必要となるため、一般的な店舗よりも内装費用相場が高くなる傾向があります。
特に、内装設計段階で多めに予算を割くべきは、給排水、換気、防音のインフラ整備です。
これらの専門的な内装工事にしっかりと内装費用を投じることが、長期的に安心して営業を続けられる店舗の土台となります。

内装工事は予算オーバーになりやすい領域であるため、ペットサロンやトリミングサロンの内装工事に実績のある複数の専門業者から見積もりを取って内装費用の詳細を把握しましょう。
経験豊富な業者は、ペットサロン・トリミングサロンならではの法規制や技術的な課題、特に排水・換気・防音などの専門知識を持っているため、施工後のトラブルを防ぎつつ、効率的かつ適正な費用で内装工事を進められます。

開業準備段階で内装費用相場や設備計画をしっかり押さえることは、単にコストを抑えるだけでなく、安心・安全で魅力的な店舗づくりにつながります。
理想のペットサロン・トリミングサロンを開業する際には、ぜひこの記事で紹介した基礎知識や戦略を参考にしてください。

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