結婚式場・ウエディング会場の内装工事の費用相場【2025年最新版】

結婚式場・ウエディング会場の内装工事の費用相場【2025年最新版】

ガーデンウエディングや少人数婚、1.5次会、フォトウエディングなど、結婚式のスタイルは年々多様化しています。こうしたニーズに対応するため、式場の内装も写真映えを意識したデザインや柔軟なレイアウト、少人数に対応した空間設計などが求められています。

本記事では、結婚式場・ウエディング会場の内装工事費用の相場をお伝えするとともに、結婚式の最新トレンドや、内装工事費用を抑えるポイントについて詳しく解説します。

開業前に知っておきたい!結婚式場の内装工事費用と坪単価の相場

結婚式場における内装工事の費用相場は、坪単価30万~80万円程度が目安になります。100坪の式場なら3,000万~8,000万円程度になる計算です。ただし、内装のデザインやグレードによって大きく変動します。

既存建物を活用し、最低限の工事を行った場合で坪単価30万~40万円程度、標準的な装飾・設備なら坪単価50万~60万円程度が目安になるでしょう。豪華な装飾を施し、特注家具や音響設備を取り入れた場合は、坪単価70万~100万円以上になることもあります。

結婚式場の一般的な施設構成

結婚式場のタイプは、大きく分けてホテル・ゲストハウス・専門式場・レストランがあります。式場の規模やタイプによって異なりますが、一般的な施設構成は次のようになることが多いでしょう。

  • 受付、ロビー
  • 挙式会場(チャペル、神殿)
  • 披露宴会場(着席で100名程度入れる広さが一般的です)
  • ブライズルーム(新郎新婦の準備室)
  • 控室(親族・ゲスト用)
  • 美容室、更衣室
  • 授乳室、トイレ
  • 厨房
  • フォトスタジオ

このほか、ガーデンや宿泊施設、レストラン、ドレスショップを併設している式場もあります。

結婚式場のタイプ別内装事例

当サイトに登録されている事例の中から、ホテル・ゲストハウス・専門式場・レストランそれぞれの施工事例をご紹介します。

東京都 / ホテル / 41坪 / 改装(リニューアル)の事例

地域 東京都
設計・施工範囲 内装デザイン設計
依頼種別 改装(リニューアル)
建物面積 41坪(135㎡)
設計・会社 株式会社デザインポスト

愛媛県 / ゲストハウス / 995坪 / 改装(リニューアル)の事例

地域 愛媛県
設計・施工範囲 内装デザイン設計
依頼種別 改装(リニューアル)
建物面積 995坪(3289㎡)
設計・会社 株式会社モノグラフ

愛知県 / 専門式場 / 改装(リニューアル)の事例

地域 愛知県
設計・施工範囲 内装デザイン設計
依頼種別 改装(リニューアル)
設計・会社 株式会社キイト

和歌山県 / ブライダルレストラン / 改装(リニューアル)の事例

地域 和歌山県
設計・施工範囲 内装デザイン設計
依頼種別 改装(リニューアル)
設計・会社 有限会社エムアンドアソシエイツ

【地域別】結婚式場の内装費用相場

結婚式場の内装工事費用は、人件費や物価などの影響を受けるため地域によっても異なります。
結婚式場の内装工事費用について、関東と関西の平均的な坪単価を比べてみました。

関東の結婚式場の費用相場

居抜き スケルトン
50坪 2,168万円 ~ 3,983万円 4,337万円 ~ 7,965万円
100坪 3,761万円 ~ 7,523万円 7,523万円 ~ 15,045万円
200坪 7,523万円 ~ 15,045万円 15,045万円 ~ 30,090万円

関西の結婚式場の費用相場

居抜き スケルトン
50坪 1,962万円 ~ 3,604万円 3,925万円 ~ 7,208万円
100坪 3,404万円 ~ 6,808万円 6,808万円 ~ 13,616万円
200坪 6,808万円 ~ 13,616万円 13,616万円 ~ 27,231万円

関東の方が関西に比べてやや高くなっています。
上記の表はデザイン設計・施工の両方を含んだ金額ですが、デザイン設計のみ、または施工のみの費用相場が知りたい方は、下記で紹介している当サイトの「内装費用シミュレーション(無料)」で算出いただけます。

結婚式場の費用相場がサッとわかる「内装費用シミュレーション」

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結婚式場の内装工事費用を抑えるポイント

きらびやかなシャンデリアや色鮮やかなステンドガラスなど、内装を豪華にすればするほど費用がかさみ、すぐに予算がオーバーしてしまいます。
予算をかけるべきところと抑えるところのメリハリをつけるのがポイントです。

1. 居抜き物件を活用する

前のテナントの設備や内装が残っている居抜き物件を活用すれば、スケルトン物件に比べて内装工事費用を抑えられる可能性があります。結婚式場への転用を考える場合は、天井高が十分にあり、フロア面積の広い物件が適しています。商業施設やホテル、大型レストランの跡地は特にねらい目でしょう。大人数のパーティーに対応できる電気容量や排水能力があるかも確認しましょう。

ただし、設備が古い場合や大幅なレイアウト変更が必要な場合は、改修費用が数千万円規模になることもあります。スケルトン物件で自由設計を行った場合とのコストを比較することが大切です。

2. 高価な素材は使う場所を絞る

結婚式場の内装は、ゲストの記憶に残るような特別な空間にしたいと考える方が多いでしょう。特にメイン会場やフォトスポットなど“見せ場”となる場所は高級感のある素材やデザインを取り入れると、全体の印象がぐっと引き締まります。

一方、その他の部分についてはコストパフォーマンスの良い素材を選び、全体のバランスを取ることで費用を抑えることができます。

高価な素材は使う場所を絞る

3. 既製品やセミオーダー家具を活用する

オリジナルの造作家具はデザイン性に優れているものの、制作コストが高額になりがちです。既製家具やセミオーダー家具を組み合わせて、低コストでも統一感のある空間演出を目指すのがおすすめです。
色や素材感を統一すれば、既製家具でも高級感のある空間をつくることは可能です。たとえばネイビーやチャコールグレー、ダークブラウンなどはモダンでラグジュアリーな空間演出に向いています。

4. 照明演出を工夫する

シャンデリアは高価なものでは数百万円にのぼることもあり、複数設置すれば内装費用が一気に膨らんでしまいます。費用を抑えつつ魅力的な空間を演出するには、間接照明やダウンライト、スポットライトを組み合わせるのがおすすめです。光の当て方や色温度を工夫することで、シンプルな空間でも華やかで印象的な雰囲気をつくることができます。

5. 装飾・デコレーション

結婚式場といえば空間を彩る華やかな装花や装飾が魅力の一つです。しかし、こうしたデコレーションは季節やテーマに合わせて定期的に変更する必要があり、意外とコストがかかるポイントでもあります。

そこでおすすめなのが造花やレンタル装飾品です。低コストで季節感や世界観を演出でき、変更も柔軟に対応できます。
また、フォトブースには可動式のバックパネルや布製タペストリーを用いることで、設置や入れ替えが簡単にでき、コストを抑えながらも写真映えのする空間をつくることが可能です。

装飾・デコレーション

ブライダル事業の最新トレンド

式場の内装デザインを考える上で、結婚式のトレンドを知ることは大切です。特にコロナ禍以降、ブライダル業界のトレンドは大きく変化しています。

1. フォトウエディング(写真婚)

フォトウエディングとは、挙式や披露宴を行わず、写真撮影をメインにした結婚スタイルです。2010年頃から、少人数婚やナシ婚(入籍のみで結婚式を行わないスタイル)の増加とともに注目されはじめました。さらに、2018年頃にはInstagramの流行によって“映える”海外風の撮影やロケーションフォトの需要が急増。加えて、2020年のコロナ禍で式を挙げられないカップルの「写真だけでも残したい」というニーズが高まり、一気に広まりました。

フォトウエディングに対応する式場は増えており、全国展開する結婚式場や、大手ホテルでも取り入れています。若いカップルだけでなく、再婚やシニア婚、LGBTQ婚など幅広いニーズに応えています。

フォトウエディング(写真婚)

2. 家族婚、少人数婚

家族婚・少人数婚とは、家族や親族、親しい友人など10~30名程度の限られたゲストを招いて行う結婚式のスタイルです。会食を中心に、アットホームでリラックスした雰囲気を重視するのが特徴です。

式場で行うほか、自宅や貸別荘、レストランなど、形式にとらわれずに自由なスタイルで行うケースも増えています。特に自然に囲まれたロケーションや、料理にこだわった空間での式はオリジナリティもあり、参加者の記憶に残りやすいと好評です。

3. リゾート婚(国内・海外)

リゾート婚とはリゾート地で行う式のことで、国内では沖縄や北海道、軽井沢など、海外ではハワイやグアムが人気です。新婚旅行を兼ねて行うことで予算を抑えられるというメリットもあります。
美しい自然の中で、開放感いっぱいの挙式や披露宴を行うことができるのが魅力。非日常感のある写真が撮れることも人気の理由です。

リゾート婚はごく親しい間柄の人だけを呼んで行うことが多いため、内装デザインもアットホームな雰囲気が好まれやすいでしょう。

4. ガーデンウエディング

庭園やホテルのガーデンスペースを使って行われる式のこと。四季折々の自然がそのまま演出として使える点が魅力です。屋外ならではの開放感があり、ゲストとの距離も近いためアットホームな雰囲気を演出できます。

緑の芝生や花に囲まれたバージンロードなど、自然光の下で美しい写真を撮ることができるので、フォトウエディングとしても人気です。また、ペットを同伴したり、キッズスペースを設けたりするなど、誰もが参加しやすい式が実現できます。

5. セルフプロデュース婚

ありきたりの式にしたくない、自分たちらしさを表現したいというカップルに人気のセルフプロデュース婚。式場やプランナー任せにするのではなく、新郎新婦が自ら演出やアイテムの手配、当日の進行まで決めていくスタイルです。

自由度が高く費用も抑えられますが、手間がかかる上、トラブルが起きた際には自分たちで責任を取る必要があります。そこで、必要な部分だけプロに頼む「セミセルフプロデュース婚」も選ばれています。

セルフプロデュース婚は一棟貸し切り型のゲストハウスや、少人数で行いやすいレストランで対応していることが多いでしょう。

【まとめ】これから結婚式場を開業したい方へ

国内の婚姻件数は減少傾向にある一方で、少人数婚やフォトウエディング、セルフプロデュース婚などオリジナリティを重視した結婚式のニーズは高まっています。このような多様なスタイルに対応できる新しいスタイルの式場には、まだ大きなチャンスがあると言えるでしょう。

結婚式場を開業する際は、過剰投資となりえる豪華な内装や大きすぎる建物は避け、ターゲット層を明確化した上で、他社と差別化できるコンセプトを構築することが重要です。そのうえで、既存施設のリノベーションやレストランウエディングとの兼用など、低リスクなスタート方法の検討をおすすめします。

また、InstagramやTikTokなどのSNSを使って式場選びをするカップルが増えている現在では、写真映えのする空間デザインが集客のカギとなります。魅力的な内装デザインについて相談したい方は、当サイトの無料見積もりフォームをご利用ください。

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